
レビューが遅くなってしまいましたが、100タイトルプレゼントでいただきました!ありがとうございます。
このシリーズは第1作目は未読なため、初めて読みました。臨床真実士という、真偽、ウソホントが見抜けるという特殊能力を持つ、唯花が真相を解いていくもの。
ところどころそれっぽい用語が出てきて、最初は少し抵抗があるものの、慣れてくると面白い設定。こんな能力があれば便利だよなぁと思う反面、ちょっと怖いかもしれない。
読んでいる時はそれほど意識しなかったけれど、最後まで読んで序章を確認し直して、あぁ〜確かに「ABC殺人事件」だ!と思った。
最初は事件を追っていくことで精一杯だったけれど、最後に証言が繋がっていく瞬間はさすがに気持ちが良い。しかも更に転ぶのが、あっと言わせる。
ミステリ、としても十分面白いのだが、主人公の唯花という存在にとても魅力を感じた。唯花のイラストはそれこそ表紙にしかないけれど、助手の晴彦目線で表現される唯花は、客観的に見てもそうなのか、はたまた唯花への想いのフィルターがかかっているからなのか。
唯花という存在を存分に描いているようで、どこかミステリアスで、それでもって晴彦の気づかなさがまた(^^;。
たった一言の、大事な言葉はきっと。
- レビュー投稿日
- 2017年5月6日
- 読了日
- 2017年5月6日
- 本棚登録日
- 2017年1月27日
『臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件 (講談社タイガ)』のレビューへのコメント
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