よく調べてありますけど、かっこいい人なのに、ワクワク感が話にない…残念。
それと、この著者久留米出身で、久留米藩の本も書いてあるが、話の大部分を久重本人ではなく、久留米藩の動乱について書いてある章もあり、久重と関係ない部分に重点を置きすぎている感が否めない。
私も工学部出身。かっこいいと思うとともに、プライベートを犠牲にしてまで、研究をできるタイプではないと修士課程で修了した身なので、すごいと思いながら、羨ましくもある。
いくつになっても衰えることのない探究心、そして結構な苦難に遭遇しているのだけれどそこで終わることなく立ち上がる気力は、尊敬に値する。
後、もうひとつ思ったのが、「海賊とよばれた男」の出光さんと一緒で、偉大な人物には困難に陥ると助けてくれる人物がいるということ。それには、儀右衛門が縁を大事にし、人を大切にしたからこそもちろん返ってくることなのだけれど。志を同じくする門弟や仲間との交流に憧れる。
プロジェクトXと同じで、奥さんが大変そう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2016年2月7日
- 読了日 : 2016年2月7日
- 本棚登録日 : 2016年1月31日
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