例外はあるが、この物語はミステリーになるのだと思うが、ほとんどの人が不幸にならず、悪人・善人の区別があいまいなところが特徴だと思う。
あらすじは、まとめると、明確な被害者はなく(巻き込まれて損をする一般人は存在する)、限りなく黒にちかいと思われる違法すれすれの(違法?)金儲けの手段を思いついた仲間を巡る物語。
今、テレビで放送されているリーガルハイのシーズン2に出てくる、皆が幸せな世の中を目指すキャラと同じ世界を作者が目指しているのかな?と感じた。
きっと、人が好きなんでしょうね。
私基準で、明確な悪人が1人いるが、その人にしたって、すごく嫌われるように描かれていない。同情を誘うそうなるまでの軌跡がほのめかされる。
社会の低層で生きる寂しい人たちが、心からのつながりを求め、幸せを求める様を描いている。物語全体に、悲壮感はないが、運が悪かった人たちの物悲しさが漂う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー/ホラー
- 感想投稿日 : 2013年10月25日
- 読了日 : 2013年10月24日
- 本棚登録日 : 2013年10月25日
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