クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

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本棚登録 : 3848
レビュー : 408
著者 :
制作 : 竹 
京町正巳さん  未設定  読み終わった 

 曰く「天才」を発見するには「凡人」の観客が必要とされる。私はこの作品の観客になり得ただろうか。伊吹かなみ、園山赤音、姫菜真姫、佐代野弥生、哀川潤。そして、玖渚友。紛れもなく、月並みに「天才」としか思えなかったけれど。
 地震とペンキの川の因果の誤りから、アリバイと共犯。首切り死体の再利用(無限ホテルのパラドックスみたいな)、入れ替わりに次ぐ入れ替わり(入れ替わりそうな三つ子が入れ替わらなくて)、何が本当で何が嘘で。二転三転して楽しめた。
 解決の糸口であるところの違和感の提示が、語り部と私を犯人に踊らされる結果を招いて、名探偵が完膚なきまでに草の一本も残さず綺麗に回収してくれた。
 冒頭一文目「他人を自覚的に意識的に踏み台にできる人間ってのは、なかなかどうして怖いものがあるよな」というのは、高さの密室のことも言っているのだろうか。個人的にはちりばめられた戯言よりも文字通りの「戯言」が、読む上で少し気になってしまった。

レビュー投稿日
2019年3月31日
読了日
2019年3月31日
本棚登録日
2019年3月28日
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