坊っちゃん (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (1983年10月1日発売)
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本棚登録 : 63
感想 : 6
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言わずと知れた漱石初期の名作。まっすぐで裏表のない数学教師「おれ」は正義を貫く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月5日
読了日 : 2021年9月5日
本棚登録日 : 2021年8月28日

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コメント 1件

yuu1960さんのコメント
2021/09/05

小林信彦さんのエッセイで「うらなりを主人公にして小説を書こうと考えたことがある。かなり奇妙な物語が出来あがっただろうと思う。」と、あって驚いたことがある。実際、坊ちゃんの行動は問題の解決になっていないし、後の松山でのうらなりの立場を微妙な処に置いたことだろう。

少年時代の坊ちゃんは発作的な破滅衝動が強く、大人になっても周囲を慮ったりすることができない人間。
どうしてそんな人間になったかという話が橋本治さん「天使のウインク」にありました。
実は単純な物語ではなく、結構奇妙な話だと思うのですよ。

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