科学の考え方、方法にどのような特徴があるか。どのようにして生まれ、変化してきたか。科学の歴史をエジプトの太陽暦から振り返り、科学技術の進歩と社会の関係も言及されている。
著者自身が宇宙物理学の研究者ということもあり、取り上げるテーマは、例えば、3章で述べられているニュートン「万有引力の法則」コペルニクス「地動説」ガリレオ「望遠鏡」などである。
天文学に興味があり、入門書として最適。
また現代(2000年頃)の科学や科学教育についても随筆的に述べられていて、地球環境問題など、科学者を目指す方への金言が多い。
・科学の専門家に任せてしまっては、いけないのです。市民一人一人、自らの頭で意見を述べる、それによって専門家に見えてない側面が明らかになるのです。(はじめに 6ページ)
・本当に「科学」と呼べるか疑わしいのですが、必要なのは、決着がつく問題とつかない問題をきちんと見分けることです。(1章 29ページ)
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- 感想投稿日 : 2023年7月13日
- 本棚登録日 : 2023年7月13日
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