僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年6月30日発売)
3.59
  • (39)
  • (79)
  • (88)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 562
感想 : 103
4

高機能自閉症の妻を持った夫が妻との生活を綴ったエッセイ...らしい。
自閉症のかたを描いたものというのは東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』を読んだことがあるのみ。
東田さんとの共通点や違う点を思い起こして読み比べてみるのが興味深かった。やっぱ、ぴょんぴょん跳ねるのは心を落ち着かせるためなんだね。
「妻」は饒舌というか自分のことを分かりやすい例えで語ってくれるのでありがたい。彼女の気持ちも分かるゆえ、「夫」になんでこんなことも分かんないの?とちょっとイラつくことも。
最初から「夫」のキャラにも「妻」のキャラにも違和感があったのですがその理由が著書のあとがきによって明らかになったときは合点がいった。なるほど、そういうわけだったのね。

解説は自身も自閉症スペクトラムの作家、市川拓司さん。
彼も「妻」とも東田さんとも違っていて、当たり前だけどひとくくりにしちゃいかんな、と思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ、コラム
感想投稿日 : 2018年1月10日
読了日 : 2018年1月10日
本棚登録日 : 2018年1月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする