絶望名人カフカの人生論

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本棚登録 : 802
レビュー : 141
制作 : 頭木弘樹  頭木弘樹 
5552さん エッセイ、コラム   読み終わった 

最近、気になった本がフランツ・カフカ賞受賞のものだったり(『グルブ消息不明』)本の作者がカフカの再来と呼ばれていたり(『タタール人の砂漠』)で何か縁があるのかなあ、と思って手始めにこの本を手に取ってみた。

カフカの本は高校生の頃『変身』を読んだのみ。
作品の真意を理解しているか自分でもわからないが、面白かった記憶がある。

帯にもアマゾンの解説にもあるカフカの言葉
「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」
には共感と同時に爆笑。
ほかの名言も同じく爆笑、そしてしんみり。
たまらない。

右ページにカフカの言葉、左ページに編訳した頭木さんの解説&つっこみがあるのだが、まずカフカの言葉を咀嚼して飲み込み、自分なりに解釈してから解説&つっこみをみると二度おいしい。

カフカは生涯独身だったが、3度婚約、3度婚約破棄。
ひとえにカフカの自信の無さ故だったそう。
でも女性にちゃんとモテたのも分かる、ほっておけない感。
なんかくすぐられるわー。
ブス専っぽいのも好感度大(笑)

親友がカフカの死後、作品を世に出そうと尽力したのも、作品の素晴らしさだけじゃなく、そのほっておけない感のためもあるかも。
意外と愛されキャラだったんですね。
例え本人が満足せず、絶望していようとも。

今回わたしはウキウキテンションで読んでしまったのだけど、本当に絶望している人にはどうなんだろう。

恵まれているところもあるカフカに「こいつは甘い」と感じるだろうか。
恵まれているにも関わらず、絶望から逃れられなかった彼をどう思うだろう。

朗報?がひとつ

カフカは病気に殺されるまで、自殺をしなかったそうです。
どんなに絶望していても。

レビュー投稿日
2017年11月14日
読了日
2017年11月14日
本棚登録日
2017年11月14日
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