Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies

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感想 : 7
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卒業した大学の教授の本で前から興味があったもの。在学中に読んでおけばよかった…。立地条件により世界の国々の間で地域格差が生まれたというもの。何故ユーラシア諸国が他国を植民地化するまでの力を得たのか、何故その逆はなかったのか。素朴な疑問にここまで奥深い答えがあるとは…。

以下結果をリスト化:
・ 栄養価が高く、栽培しやすい作物や家畜にしやすい動物がいる地域がいち早く狩猟民族から農耕民族に移行した。
・ それにより食糧生産能力と共に人口密度が上がり、言語や武器を含む技術の発展や免疫のない者を淘汰し得る病原菌の育成に繋がった。
・ 作物・家畜・技術の拡散は地理・気象的に難しい南北方向ではなく、東西方向に拡散していった。
・ 結果、地理的に恵まれていたユーラシア諸国が歴史の覇者と成り得た。

今までにない切り口で非常に納得が出来る内容で面白かった。ただ今現在も残る諸国の貧困が地理的に定められたものであったとしても、諦めずに解消しなければいけない。そのためのヒントもこの本の中にあるのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2012
感想投稿日 : 2012年6月23日
読了日 : 2012年6月23日
本棚登録日 : 2012年6月23日

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