私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)

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本棚登録 : 384
レビュー : 91
著者 :
53さん 2018   読み終わった 

妖しげで怪しげなデビュー作『夜市』にすっかり囚われてから、6作目までずっと新刊を買い続けた大好きな作家。ただやっぱり本作も含めて『夜市』を超える作品が未だないのが残念。
本作は沖縄の怪異譚をまとめた短編集。「弥勒節」最愛の妻をヨマブリに盗られた男は胡弓を奏で続ける。「クームン」あばら家に住み人々の靴に異様な執着を見せる男クームンの優しさ。「ニョラ」洞穴に住む怪物が人間という怪物を呑み込むまで。「夜のパーラー」人気のないパーラーで出会った女と老婆。「幻灯電車」生きているから生きている。例え人を殺し家族を失っても。「月夜の夢の、帰り道」碌な人生ではなかった、子供の頃かけられた呪いじみた予言の言葉のせいで。「私はフーイー」何度でも何度でも、私はこの島で生まれ変わる。
沖縄的な妖の存在がチラつくが、それらの存在よりも、この人が描く人間が何より一番恐い。

レビュー投稿日
2018年3月31日
読了日
2018年3月31日
本棚登録日
2018年3月31日
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