犯罪小説集 愛蔵版 (1)

  • KADOKAWA (2016年10月15日発売)
3.11
  • (1)
  • (3)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 10
2

吉田修一さん原作の映画が好きだ。
横道世之介がきっかけで邦画も悪くないと思えるようになり、悪人では妻夫木聡の演技に釘付けになり、怒りでは苦しさと気持ち悪さが強烈に込み上げてきた。

だけどその実、原作はそれほど読めていない。

「犯罪小説集」だなんて、物騒な名前のタイトルを手に取ったのは、著者が吉田さんだったから。(ブックオフで推されていたからというのも)

タイトルの通り、罪にまつわる物語が短編で綴られているのだけれど、ミステリーのように犯人やトリックが明らかになるわけではない。
ジャンル的にはサスペンスなんだろうけど、ハラハラ感を楽しめるかといわれればそこまででもなく、いっそミステリーとして書いてほしかったというべきか、良いところで犯人がわからず…という、モヤモヤ感が全体的にあった。

どの物語も、あまり記憶に残らず中途半端に感じてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月30日
読了日 : 2022年9月30日
本棚登録日 : 2022年9月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする