吉田修一さん原作の映画が好きだ。
横道世之介がきっかけで邦画も悪くないと思えるようになり、悪人では妻夫木聡の演技に釘付けになり、怒りでは苦しさと気持ち悪さが強烈に込み上げてきた。
だけどその実、原作はそれほど読めていない。
「犯罪小説集」だなんて、物騒な名前のタイトルを手に取ったのは、著者が吉田さんだったから。(ブックオフで推されていたからというのも)
タイトルの通り、罪にまつわる物語が短編で綴られているのだけれど、ミステリーのように犯人やトリックが明らかになるわけではない。
ジャンル的にはサスペンスなんだろうけど、ハラハラ感を楽しめるかといわれればそこまででもなく、いっそミステリーとして書いてほしかったというべきか、良いところで犯人がわからず…という、モヤモヤ感が全体的にあった。
どの物語も、あまり記憶に残らず中途半端に感じてしまった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月30日
- 読了日 : 2022年9月30日
- 本棚登録日 : 2022年9月30日
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