説明しすぎない描写や感情に沿って、スルスルと読んでいくと、「あれ?」ってところに持っていかれる井上荒野さんのいつもの感じ。登場人物が少し多めながら、次第に絡み合って、最後には「そうだったのか・・・。」という展開。井上荒野さんの作品に中毒性を感じる。一人の登場人物を描くにしても、相手や状況が変わると、弱さが出たり、強さが出たり。理性のコントロールが利かなくなったり、妙に自制が効きすぎたり。そんな面白さが丁寧に描かれている。
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- 感想投稿日 : 2019年1月23日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年1月23日
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