おばさん四十八歳 小説家になりました

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本棚登録 : 36
レビュー : 4
著者 :
万福さん  未設定  読み終わった 

歴史小説家 植松さんエッセイ。面白かった!エピソードが微笑ましく、心が温まる。母としての悩みには涙が。女性ファッション誌編集を経て、ご主人との米国駐在生活の後、歴史小説を書き始める。町工場の訳ありの家庭環境、子育ての戸惑い、次女の不登校等々、生きる難しさを素直に明かしてくれる。文筆業の商業化の難しさ、継続の困難、装幀の妙など舞台裏が面白い。歴史上評価の低い人にも本当は頑張った人が沢山いるという信念で、作品を世に出し続ける。朗らか、おおらか、好奇心旺盛な性格が彼女の外連味のない筆致に表れるのだなと納得。
「見守るというのは、要するに何もしないことであり、(不登校の)子供が苦しんでいるのがわかっていながら、何もしてやれないのは、つらい。その一番堪え難いことしか、なすべきことがなかった」「歴史を顧みれば、時代の流れに抗えず、苦しみ抜いた人が大勢いる。中略 そんな苦しみを描くのが、歴史小説だと思う。中略 そんな作品を書くためには、自分が苦しんだ経験が必要だろう。そうでなければ、人の苦しみは理解できず、描くことも難しいと思う。そういう意味で、私が苦しんだ経験は、小説家として、かけがえのないものになった」

レビュー投稿日
2019年1月22日
読了日
2018年10月6日
本棚登録日
2019年1月22日
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