竹林はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記

  • ハート出版 (1970年1月1日発売)
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感想 : 82
5

手に取った時は、文字も多く読めるかな?
と思ったが読めばあっという間でした。
読み進めていくのがとても辛かった。
でも続きは気になるし…

朝鮮半島から戦後の、引き上げの話です。
16歳の姉と11歳の自分、母、18歳の兄。
父は仕事でほとんど帰ってこい。

18歳の兄が親に相談もせず、勝手に入隊することを志願
母や姉も猛反対で、それでも兄は入ると言い張り
口を聞かない数日が過ぎ、学力検査の結果はひどいもの
兄は最後には家族の意見を聞き入れ、わざと試験に落ち泊まりの工場勤務へ

戦時中であっで、習い事は続けなさいとキツく言う母
茶道、花道、習字、日本舞踊、詩歌の詠み書き
慰問先で、この先自分たちを助けてくれる人との出会い
しかし、その慰問先は傷付いた兵士たちで主人公はあまりの怪我に怯え優しく接せれなかった。

数日後に慰問先で出会った伍長さんに逃げなさいと言われ兄の帰りを待つ時間も許されないまま
逃げることに

16歳の姉だってまだ子供なのにたくましく
母親だってまだ若かっただろーに
引き揚げまでの過酷なお話。
語り部さんの書いた作品なので、すごい緊張感やらが伝わった。

日本へ帰ってから、まさかの母親が死んでしまい。
学校から帰りが遅い姉は妹に内緒で仕事をして帰ってくる。
それを知った妹は知らないふりをしたが姉が自分を養ってくれる優しさに気付いて助け合って生きていく姉妹。

兄も1人遅れて逃げるが、何度も殺されそうになり
最後は優しい家族に助けられ日本へ

続巻、これから読みます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月3日
読了日 : 2021年7月3日
本棚登録日 : 2019年12月27日

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