孤狼の血

  • KADOKAWA (2015年8月29日発売)
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渋くてカッコいいと言えば聞こえがいいが、任侠の世界を渡るとなると一筋縄ではいかない。
それが警察の立場ならなおさらだ。

新人警察官の日岡は、所轄署の捜査二課に配属され、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとに配属される。
警察官の規約を破ってまで違法な捜査をする大上に、日岡ははじめ不満を抱いていたが、暴力団を相手してる以上、綺麗事だけじゃすまないと大上は言う。

警察上層部は自分に不利益な情報はもみ消してまで保守身をとる一方で、大上は暴力団の均衡を保つため違法な捜査でもやってのける漢気がある。
日岡は大上の違法捜査の情報を掴むことを目的に、警察官の上司からスパイとして送り込まれていたのだが、日岡の心情はだんだんと大上の尊敬心に傾いていく。


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暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う中で、大上が殉死した。
大上の形見である狼のジッポを手に、日岡は大上の意思を継ぐ者として任侠の世界へと身を置くことに決心する。


最後に種明かしされた、日岡の日誌、晶子の告白はグッときた。
そう言うことだったのかと納得。
やっぱりガミさんがいないのは寂しいが、これからの日岡の成長を見届けていきたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月7日
読了日 : 2020年5月7日
本棚登録日 : 2020年5月7日

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