Nのために (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2014年8月23日発売)
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本棚登録 : 18486
感想 : 1213
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超高層マンションで起きた夫婦の殺人事件。
そこに居合わせた4人の男女の証言から物語はスタートする。

読み進めていくと、初めの証言と事件との背景が大きく異なっていることがわかる。
それぞれの登場人物の心の奥に秘めた真実は、読み手にしか分からない、隠された真実だ。

想いを寄せる「N」のために罪を被り、
真実を隠した登場人物たち。

過去と現在とか入り混じり、単純に誰が裁かれるべきだと言えないのがこの小説のすごい所だ。

全てを打ち明けずに罪を共有する、その背景にある愛のカタチが切なかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月25日
読了日 : 2020年1月25日
本棚登録日 : 2020年1月25日

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