超高層マンションで起きた夫婦の殺人事件。
そこに居合わせた4人の男女の証言から物語はスタートする。
読み進めていくと、初めの証言と事件との背景が大きく異なっていることがわかる。
それぞれの登場人物の心の奥に秘めた真実は、読み手にしか分からない、隠された真実だ。
想いを寄せる「N」のために罪を被り、
真実を隠した登場人物たち。
過去と現在とか入り混じり、単純に誰が裁かれるべきだと言えないのがこの小説のすごい所だ。
全てを打ち明けずに罪を共有する、その背景にある愛のカタチが切なかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月25日
- 読了日 : 2020年1月25日
- 本棚登録日 : 2020年1月25日
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