イェール大学集中講義 思考の穴――わかっていても間違える全人類のための思考法

  • ダイヤモンド社 (2023年9月12日発売)
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人は必ずバイアス/思い込みにより物事を判断し、行動してしまう。その仕組みを解き明かした本。
⚫︎アメリカの高校生100万人の内、リーダーシップ能力について自分が平均以上と答えたのは70%、周囲とうまくやる能力について60%が上位10%に入ると答えた。
⚫︎メタ認知:何かを認知してるかどうかを認知する能力。取るべき行動を教えてくれる能力。
⚫︎ヒューリスティック:経験則や直感による判断
⚫︎確証バイアス:自分が信じているものの裏付けを得ようとする
⚫︎正しい判断のためには:大数の法則(データは多ければ多い方がいい)、平均への回帰(たまたまのラッキーは永遠に続かず、必ず平均値に近づく)、ベイズの定理(事象Aの場合Bだからとらいって、必ず事象Bの場合Aとはならない)
著者の主張は、以下の通り。
自分を卑下するべきではないが、自分を過信するのもフェアではない。人は逸話や切り取り方に騙され、損失回避に囚われやすい。それらを知った上で人と付き合うことでうまくいき、他者に対してももっとフェアになれるはず。よりよい思考はバイアスが少ないので公平性が増す。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2024年2月24日
読了日 : 2024年2月24日
本棚登録日 : 2024年2月24日

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