プレヴェール詩集 (岩波文庫)

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本棚登録 : 93
レビュー : 11
制作 : 小笠原 豊樹 
Keiichiro Oeさん 文学   読み終わった 

20世紀の真ん中あたりに活躍したフランスの詩人による詩集です。生前に出版した複数の詩集から佳作をセレクトしたベスト盤的一冊です。

近代以降のフランスの詩人というとランボーとかマラルメとか、なんだかファンタジックで意味不明なイメージがあります。本書の作品の多くも、どことなくシャープな影が感じられ、そのあたりは「フランスの詩人」的イメージです。しかしシャンソンの歌詞を多く手がけ、映画の脚本など大衆向けの仕事でも知られる詩人だけに、難解とか晦渋とかややこしい印象はありません。余計な理屈や意味づけを知っておく必要はなく、ただ読めばそのまま詩人の世界にリンクされます。

もちろん本書の魅力は収められている詩編そのものにあるのですが、他方で日本語が非常にこなれていて、精彩を放っています。原文との一致はどうなんだとか、余計な詮索をする気にもならない職人芸の極みです。

ところでなんでこの本買ったんだろうな。いやもちろん買ってよかったと思うのですが・・・

レビュー投稿日
2018年8月18日
読了日
2018年7月10日
本棚登録日
2018年4月2日
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