こゝろ (角川文庫)

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本棚登録 : 4394
レビュー : 511
著者 :
Keiichiro Oeさん  未設定  読み終わった 

「時代をこえて読み継がれる夏目漱石の最高傑作」。

最近『門』を読んで感銘を受けたので、似たようなテーマを扱っている本書を再読することにしました。装丁がかわいらしい角川文庫版をチョイス。

『三四郎』から続く三部作と比べると、描写がより研ぎ澄まされた印象を受けます。余分なものは一切なく、情念のほとばしりみたいなものがピュアに引き出されている。圧倒的な完成度。

10代のころに読んだときは、Kと先生の内面的な苦悩が自分の中のドロッとした何かと共振して、ひどく感動した記憶があります。しかし今回はそういうことはなく、どちらかというと奥さん/お嬢さんの人となりに惹かれました。漱石のヒロインはいいです。やっぱり。

ただ友情とか恋愛が重要な要素になっているので、あのひりひりした感覚を肌身で感じる時期に読んでおきたい作品だと改めて思いました。この作品には、若い頃にしか味わえない何かが確実にあります。

レビュー投稿日
2016年1月3日
読了日
2016年1月1日
本棚登録日
2015年12月30日
2
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