映画館で見逃した映画がアマプラで配信になったので観た。製作はBBCフィルムズ。
主人公がセルフ堕胎をネットで検索して、市販薬を大量に飲んだり自らのおなかを叩いたりする姿が痛々しかった。親にも言えずただ週数が過ぎていき、あざになったお腹の中で胎児は成長し続ける。彼女を支えるいとこの女の子の存在が救いだけど、従兄弟の女の子だって未成年だ。最初から最後まで、感情的になるシーンはほとんどなく、セリフも少なく、淡々と行動のみで描かれていたのが印象的だった。
昨年テキサス州で妊娠6週目以降の中絶を禁止する州法が可決した。6週目では気づけない人も多い上、レイプや近親相姦でも例外はなしというのも狂っているとしかいいようがない。さらにアメリカ全土でも中絶規制の動きが出てきている。
ちょうど昨日もニュースになっていたが、ルイジアナ州議会の下院委員会は、中絶した女性を殺人罪に問う法案を7対2の賛成多数で可決。今回の法案では、受精の瞬間からすべての中絶を禁止にするほか、女性に殺人罪を科すことを求めているというクレイジーぶり。妊娠は1人ではできないし、避妊を拒否するのは男性側のことが多いはずなのに、なぜ女性だけが罪を負うのか。ただでさえ心と身体の負担があるのに。女性の権利がまた奪われ後退していくのかと思うとこの世界に女として生まれるのはしんどいことではとおもってしまう。
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- 感想投稿日 : 2022年5月8日
- 本棚登録日 : 2022年5月8日
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