牙獣(がじゅう)と呼ばれる あやかしを操り 人びとに害をなす幽鬼を祓う『白牙(はくが)法師』を目指して修行の旅をする『刻雨(ときさめ)』
ある日 巨大な幽鬼に喰われかけたところを ひとりの青年に命を救われる
青年は自らを萬景(ばんけい)国の王『新玉(あらたま)』であると名乗るが…顔を持たない異形の鬼と化していた
神に祟られた『刻雨』と国を案ずる王『新玉』
絆によって導かれ新たな運命を切り開く和風ファンタジー


ファンタジーと紹介されていて軽い感じで読めるかな?と手に取ったけれど けっこうな苦悩やアクションも ありガッツリ楽しめた

どこへだって自由に行ける
ふたりは相棒となり旅は続いていく



和風ファンタジーと紹介されてたけど 読み始めると漢字がね…中華ファンタジーみたいで…最初は ふりがな あるんやけど 読んでるうちに読み方を忘れる〜←年のせい!?

2025年4月23日

むやみに「急がない」
せかしているのは「他人」より
「自分自身」

何かをはじめるのに
「もう遅い」はない
何かを終わらせる時にも
「もう遅い」はない

人生は 丸ごと 寄り道、道草、回り道みたいなもの
急いでも急がなくても大した問題ではないことが たくさんある


仏教をもとに頑張り過ぎをやめるヒントが書かれていて 急がず あせらず 穏やかに過ごすことを心がけたいと思いました



レジカウンター内に貼ってある
誰かが書いた小さなメモ
『せいては事を仕損じる』
わかってんねんで…でも
あせってるときは目に入らへん
せいて事を仕損じたあとで遠い目でメモを読み返す…
まだまだ修行が足らんな。


2025年4月21日

読書状況 読み終わった [2025年4月21日]

水茶屋『花蝶屋の三人娘』
ある時は水茶屋の看板娘
また ある時は自分たちの仇を探しつつ
頼まれれば他人の仇討ちをも引き受ける
仇討屋『闇椿』として裏稼業に恋愛に水茶屋の料理にと大忙し

今回はメンバー紹介的な話が中心で三人娘の仇討ちに進展は なかったけど あの人もこの人も いろいろ気になります
登場人物が多いので今後の仇討ちも楽しみです
↑仇討ちが楽しみって………



突然「んっ?何?」と思うセリフや行動が気になった
もちろん 読み進めると「あぁそういうことか」と わかるんやけど…
細かいことが気になるワタシは細かいネタ振りにページをめくる手が止まってしまう
次は とりあえずイッキ読みしてみよう

2025年4月17日

読書状況 読み終わった [2025年4月16日]

前作『 カキフライが無いなら来なかった』と合わせて 何度目かの再読

たった数文字の言葉で広がる 妄想と想像
あるあるや 日常のちょっとしたことも 文字にすると笑えたり 切なかったり
二人のシュールで低いテンションが心地いい

今回も 自由律俳句だけじゃなくエッセイも おもしろかった

解説は
前作では金原 瑞人さん
今作は俵 万智さん
自由律俳句を さらに楽しく読むことができる『さすが!』な解説です

2025年4月15日

読書状況 読み終わった [2025年4月15日]

江戸中期に蝦夷地見聞隊に随行しアイヌの文化を伝えた『最上 徳内』(もがみ とくない)の物語

厳しい北の大地
厳しい幕府の状況
いくつもの困難のなか『徳内』は異なる言語や文字を持たないアイヌの人たちと心を通わせアイヌ語を習得し信頼と友情を深めていく
文化や言葉 見た目が違うだけで わかり合おうともせず虐げられるアイヌの人たちに寄りそう『徳内』の姿に胸が熱くなる

人を人と思わない 無理解は怖い
過去だけじゃなく現在でも
日本だけじゃなく世界でも


厳しい物語のなかで夫婦の話は救いでした
『徳内』は里芋に似た顔に黒豆の目
妻の『おふで』は顔が赤くて りんごに種で目鼻を つけたようと見た目は なんとも個性的な夫婦
『おふで』は とても魅力的 たくましく たのもしい



『最上徳内』という人物について
宇江佐 真理さんの『蝦夷拾遺 たば風』の物語のなかのひとつに出てきて こんな人がいたんだというくらいの知識しかなかった
アイヌについては
子供の頃だとコロボックル物語(タイトルの由来で初めてアイヌを知った)
最近ではゴールデンカムイを読んで触れる機会はあったけれど…
自ら知ろうとしないと学べない歴史が ある
これからも続く読書生活が まだまだ広がる きっかけの一冊になった

2025年4月13日

読書状況 読み終わった [2025年4月12日]

何もしていないのに疲れてしまったり肩こり頭痛は お皿洗いや歯磨きをしているときなど無意識に体に『よけいなチカラ』を入れてしまっていているから…呼吸や体の使い方を意識しましょう というようなことが書かれていた

呼吸をしながら お腹が『勝手に』(意識せずに)ふくらんだり へこんだりしていれば『よけいなチカラが抜けている』状態
ため息のように「ふぅ~」と息をはくことで腹筋のチカラが抜けて体がラクになって心も落ち着く

必要のないときに『よけいなチカラ』が入っていることに気づけた
猫背で読書…肩こり頭痛になるわなぁ
リラックスしてる気でおったけど…姿勢を意識しよ。深い呼吸を意識しよ。

2025年4月9日

読書状況 読み終わった [2025年4月3日]

跡取りの長男なのに役者になりたいと家を出た弟・『清一』に代わり両親が営む芝居茶屋『たけの屋』を手伝っていた『おなつ』

ところが火事で父が亡くなってしまった…

火事から2年たった今も寝込む母と幼いころ病で目が見えなくなった妹を支えるため若女将として22歳の『おなつ』が『たけの屋』の暖簾を守ろうと奮闘します

弟の清一 改め『夕女之丞』(ゆめのじょう)は美男子だけど役者としては まだまだ…役者としての葛藤を抱えながら『おなつ』や『たけの屋』母と妹のことを不器用ながらも励まし支えになろうとしている
お茶子(茶屋の下働き)の 『おすえ』(11歳)や幼なじみの『数馬』に加えて『おなつ』の支えになってくれそうな人も。
でも この時代に女性だけで商売を営むのは なかなか大変そう…お役人め!


芝居茶屋のしくみや歌舞伎の演目についても わかりやすい物語になっているので時代小説初心者の方にも良さそうです



『おなつ』『夕女之丞』『数馬』
みんな不器用な性格…やり取りに ヤキモキするけれど『たけの屋』の おいしそうな献立が増えていくのが楽しみ。

2025年4月6日

読書状況 読み終わった [2025年4月2日]
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文筆家・せきしろさんと芸人・又吉直樹さんの自由律俳句とエッセイと写真
題名の『カキフライが無いなら来なかった』は又吉さんの句

自由律俳句…七五の定型に縛られず感じたまま自由に表現する俳句
1行の詩であること
尾崎放哉の『咳をしても一人』など


何度目かの再読
クスッと笑えるけど もの悲しかったり…
お二人のテンション低めの世界観が好きなので疲れたときや短い休憩時間にパラパラっと読んで肩のチカラ抜きます



俳句か短歌を必ず一句という(小学生にしてはシブい)ルールで小学生から社会人になるまで唯一のシンユウと交換ノートをしていた
それが最終的には自由律俳句になっていた
憧れの目的地は違ったけど小学生のときから田舎町を脱出という同じ目標があった
田舎町を脱出する前日に 二人でデスノート…ちゃうちゃう 交換ノートは読み返しながら砂浜で燃やした…離れ離れになる さみしさより やっと時は来た!と笑顔で焼き尽くした
この本を読むと交換ノートに書いていた気持ちや句を思い出して 憧れの未来に今いることが うれしくなる

2025年4月4日

読書状況 読み終わった [2025年4月1日]

江戸のはずれにある尼寺
『千光寺』の庵主『慈恵尼(じけいに)』の もとに悲しみ 恨み 悩みを抱えた女たちが毎月5のつく日に集まってくる
名乗らなくてもいい
何度 同じ話をしてもいい

死んだ夫と姑への怒りが冷めない妻
母から逃げてきた娘
話して 泣いて 笑って 胸に溜め込んだものを打ち明けたら読経をして慈恵尼と摘んだ野草を使った素朴で やさしい精進料理を いただく

『第四章 蕗の葉っぱのおまじない』
自分を売ろうとしている父親…それなのに父が無事か気になる
小さな子供にとって どんなことされても親は親…
親以外の信じられる大人が近くにいることが どれだけ救いになることか
さきと草太姉弟が笑顔で ご飯を食べられますように



食いしん坊の慈恵尼が作る料理は丁寧な手仕事から始まる
ヨモギやワラビやエンドウ 蕗 筍 梅
アクを取ったりスジを取ったり少し手間は かかるけど丁寧に下ごしらえをしたら おいしい野山のもの
バァチャンとエンドウのスジを取ったり栗を剥いたことを思い出す
いろんな話をして笑ったり泣いたり…のんびり いい時間やったなぁ
そろそろ うすいえんどうが並び始めるころ
丁寧に下ごしらえして豆ごはん炊こ。

2025年4月3日

読書状況 読み終わった [2025年3月28日]
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漢方薬は使わず身近な食べ物や飲み物
軽い運動で『ゆるゆる漢方生活』
かんたん養生習慣で心と身体を丈夫に!

毎日養生3か条
立ち上がろう
深呼吸しよう
肩をまわそう
なるほど ゆるく出来そう


日光浴をしながら散歩しよう!
 ↑万全の日焼け止め対策してしもてる…
食べるとは生きること!
 ↑食べすぎて動けん…
10分でも早く寝よう!
 ↑わかってんねんで…
なんとなくの不調は天気のせいにしよう!
 ↑小学生のときからしてる…
『頑張らない』ことも養生!
 ↑これ ええなぁ…



いろんな種類の食材を少しずつ食べる
10分早く睡魔がくるように まず10分早く起きる
運動は嫌いやから怪しまれんように うろうろする
ゆる〜く やってみよ。

2025年4月1日

読書状況 読み終わった [2025年3月26日]

『お勝手のあん』シリーズ第三弾
あんの青春〜若葉の季(とき)〜

『おやす』(お安)のことを『あん』と呼ぶ仲良しの お小夜は大店の奥様になり すっかり落ち着いて幸せそうで何より
おちよの苦しい恋…
弟のようだった勘平との別れ…
料理人としても精進しなくてはいけないし あんの青春は目まぐるしい日々

女性に選択肢が少ない この時代 大変なことは たくさんあるけれど…料理人の師匠・政さんの厳しくも愛ある教えや素敵な大人たちのもと『おやす』が どんな女性に成長していくのか楽しみです



素直で一生懸命がゆえに妬まれることもある『おやす』
目の前で「嫌い」と言われても その言葉を受け止めて考えて自分の気持ちを素直に相手に話します
↑ワタシやったら嫌いなんやったら関わってこやんといてーと心の中で思いながらも無言で涙やわ…

2025年3月29日

読書状況 読み終わった [2025年3月27日]

細川 貂々(てんてん)さんの疑問
娘として姉として妻として母として女性として…
いろんな場面で「その場に合わせた私」どれが ほんとの私?「素の自分」とは?を いろんな方に聞いたコミックエッセイ

いろんな方の「素の自分」に共感したり そんな考え方も あるんだと知ったり…
基本ポジティブで いつも安定していて「素の自分」も「世間(外)の自分」も全然変わらないという方の話は基本ネガティブなワタシからすると驚きでした
「素の自分」も「その場に合わせた自分」も個々の中に ひとつじゃなくて たくさんあるように思いました



「素のワタシ」は人と関わるの苦手、人前に出るの苦手、人前で しゃべるの苦手…
でも「その場に合わせたワタシ」は接客も出来るし おしゃべりも出来る
書店の仕事は好きだけど「素の自分」ではスゴク気持ちが疲れる
「素の自分」を隠して社会は成り立っているものだと思っている
「素の自分」って考え出すと難しい…



開店前に店長が「さぁ!舞台の開幕よ!笑顔!笑顔!」と気合い入れてくるけど…それは
「素の店長」?「その場に合わせた店長」?
そのテンションに苦笑いしてるのは
「素のワタシ」…あっ外やのに素が出てしもてる…

2025年3月27日

読書状況 読み終わった [2025年3月25日]

ーあやかし斬り夜四郎と町娘たまの妖怪退治譚、ここに開幕!ー

『夜四郎』は あやかしに呪われ半死半生になってしまった侍(←表紙絵の顔色悪いから心配したわ…)呪いを解くには百八のあやかしを斬らなくてはならない

『たま』は 頼まれたら断れないお人好しの団子屋の看板娘で左目で此方(人の世)を右目で彼方(あやかし、幽霊の存在する世)を視ることができる

おたまが あやかしを判別して夜四郎が斬る…
斬った あやかしたちを〝忘れない〟ために おたまが あやかしの絵を描き 夜四郎が物語を書く『あやかし手帖』
夜四郎は呪いを解くため あやかしを斬り おたまは いつか あやかしを助けられるようにと…二人で物語を紡ぎ始めて まだ半年…



悲しいことがあって あやかしになってしまった背景を知ってあやかし斬りをする切ない場面もあるけれど…
おたまちゃんの お人好しで一生懸命なところと返事の「あい!」が かわいい

2025年3月26日

読書状況 読み終わった [2025年3月21日]

お笑いコンビ『ピース』の又吉直樹さん
もう何度も読み返している大好きな一冊

〝僕の役割は解説や批評では ありません(略)生活のかたわらに常に本という存在があることを書こうと思いました〟と書かれていて47冊の本が紹介されています
作品に(ちょっと)ちなんだエッセイと作品の【あらすじ】が4行で紹介されていて読みたい本の参考にもなりました
巻末に芥川賞作家の中村文則さんとの楽しい対談が収録されていて このあと又吉さんも芥川賞を受賞して…いまや又吉先生って呼ばれているのもスゴイなぁ



又吉さんの暗さやシュールなモノの見方は文章になると切なかったり笑えたり 又吉さんの本に対する愛情を感じました
今後の目標「生きていこうとは思っています」に「そやなー」と いい意味で脱力

アメトーークの読書芸人…また(もっと)開催して欲しいなぁ

2025年3月25日

読書状況 読み終わった [2025年3月24日]

『ミステリと怪異が複雑に入り組んだ あやかし お江戸ミステリ』と紹介されています
表紙絵がイイ感じ…あやかし…江戸…無条件で手に取ってしまうワード
初めましての笹目いく子さん

仙之助25歳は高級料亭の次男坊で美男子だけど中身は掴みどころのない変人で遊び人
大甘な両親に与えてもらった屋敷でのらりくらりと趣味の〝いわく因縁付きの珍品〟を集めているけれど ほとんどはガラクタまがいのもので…
新米奉公人のお凛15歳は愛嬌があって物怖じしない性格で主人の仙之助を容赦なくあしらっていて二人の やり取りが〝ふふっ〟と笑えて微笑ましく見えます

仙之助の『あやかし屋敷』に持ち込まれるものは火が出る振袖、歩き出す市松人形、不幸をもたらす猫など怪異があったりなかったり結局 人間が一番怖かったり…

軽やかで しゃれていることを意味する四字熟語を使って『軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)に怪異を解き明かす!?』と帯に書かれている通り 軽くサラリと読みつつもゾクリとするところもあり楽しめました
のらりくらりとしながらも真相に たどり着く仙之助とプンプンしながら仙之助をイジる お凛ちゃんの〝迷コンビ〟の今後が楽しみです

2025年3月24日

読書状況 読み終わった [2025年3月19日]

『おでかけ料理人』シリーズ第3弾
『おいしいもので心をひらく』

物知りで凛とした おばあさまと ふたりで暮らしながら出張料理人として腕をふるっている料理が大好きで内気な佐菜16歳
煮売り屋をしている おかねの店を手伝いながら出張料理人の予約が入ると出かけていって お客さんの台所で お客さんの注文通りの料理を作ります

今回の4話目の れんこん料理のお話 良かったなぁ
人との出会いは大事 食べることも大事
5話目の みんなが笑顔になるのも ほっこり安心しました
中島久枝さんの作品は おいしそうな お料理だけでなく人間模様も楽しみな作品です



煮売り屋の おかねさんは さっぱりした性格で仕事に おいても 人生に おいても大事なことを言ってくれる
煮売り屋の『普段のおかず』里芋の煮物や切り干し大根など和惣菜が おいしそう
おかねさんに今日のミスを励ましてもらって おかねさんの お惣菜食べたら明日も頑張れそうやけど… … …自分で里芋でも煮っころがすか。。。

2025年3月19日

読書状況 読み終わった [2025年3月16日]
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激動の幕末を生きた江戸商人の〝熱い〟物語

主人公の勘七は紙問屋の小僧から養子になり若旦那に
幕末から明治へと時代が大きく変わっていくなか順風満帆には いかないけれど
商人とは物を仕入れて売るだけでなく『福を届けること』を信念に幼なじみや支えてくれる人たちと少しずつ前進していきます
物語には実在の人物も出てきて
勘七を支える人たちが とても魅力的でした



読み始めの〈序〉からページをめくる手が止まらなかった〜
基本テンションが低いワタシは熱い物語や いい人が いっぱい出てくるキラキラまぶし過ぎる物語は読んでられへ〜ん…と なるけど永井紗耶子さんの商いもの時代小説 好きやわぁ

2025年3月17日

読書状況 読み終わった [2025年3月12日]

大家さんと僕 これから 完結編

大家さんと過ごす大みそか、お正月、節分、お誕生日
ほのぼの過ごす ふたりの暮らし


でもページが進むにつれて ふたりの暮らしが少しずつ離れて行きます

ゆっくり ゆっくりページを めくりながら読みました


お別れは悲しいけれど大家さんと出会い一緒に過ごした日々が矢部さんの『これから』を後押ししているように思えました



大家さんの会話のところどころに戦争の影
「もう…矢部さんは戦争にとられたくない」
この言葉が少女だった大家さんが経験した戦争の全てを物語っているようでした

2025年3月15日

読書状況 読み終わった [2025年3月9日]
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『眠り医者ぐっすり庵』シリーズ第5弾
『うたたね湯呑』

主人公の『お藍』は茶屋を営んでいるけれど赤字寸前…お茶の修行に行ったり新たな一手を打つべく奮闘中
長崎帰りの訳あり医者の兄・松次郎は人目を避けて林の奥の古い家で眠り専門の医院『ぐっすり庵』を こっそり ひっそり営んでいる

お藍は自分のことに加えて眠りに悩みを抱えてやって来る患者と松次郎の お手伝いにと てんてこ舞い

心にも体にも睡眠が大事なことは わかっているけれど…眠りに関する悩みは尽きない
物語の合間に睡眠に関するコラムが書かれていて今回も興味深く読みました



ぐっすり庵で活躍する眠り猫『ねう』
『ねう』を撫でた人は あっという間に眠ってしまう不思議なチカラを持った白黒猫
理想のマクラを求めて さまよい続け はや数年…『ねう』撫でたいわぁ

2025年3月12日

読書状況 読み終わった [2025年3月9日]

芸人・カラテカの矢部太郎さんと大家さんの実際の出来事をモトにしたコミックエッセイ

大家さんの ご挨拶は「ごきげんよう」
上品で小さくてカワイイおばあちゃん
ときどき上品な毒舌で矢部さんをフリーズさせます

戦時中の話など切なくなる場面も あるけれど大家さんと矢部さんの やり取りは温かく ほんわかします

年齢は半分ほど離れているけれど大家さんと矢部さんは出会うべくして出会い親友のようにも家族のようにも思えました
最近は物騒な事件など不安なことが多い世の中ですが人を思う優しさを感じました

『大家さんと僕』は
『手塚治虫文化賞・短編賞』を受賞
矢部さんは ご飯しっかり食べてる!?と心配になるくらい痩せっぽっちやけど…
あの小さな体に芸人、漫画家、俳優など幅広い才能と優しさが詰まっているんですね

2025年3月10日

読書状況 読み終わった [2025年3月9日]
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貧乏神あんど福の神シリーズ第5弾
『死神さんいらっしゃい』

貧乏絵師の『かっこん先生』こと葛 幸助(かつ こうすけ)を中心に貧乏神や死神そして天神様まで現れて今回も災難や事件で大坂の町は大騒ぎ
登場する人物も相変わらずクセ強っ!

まるで落語のように物語は進んで関西弁とダジャレ これぞ田中啓文さん
じみぃ〜にくる笑いと じわぁ〜とくる人情
気楽に楽しめるシリーズ



貧乏絵師『かっこん先生』は筆作りの内職をしていて仕事をくれる筆屋・弘法堂の丁稚『亀吉』との やり取りが楽しい
亀吉は小生意気やけどカワイイ
亀吉が丁稚仲間で結成した『丁稚同心組』仲良し5人組が中心の『素丁稚捕物帳』が毎回楽しみ!
亀吉いわく『丁稚同心組』は日夜、大坂の町の治安と平和のために活躍している…らしい… そんなん見たことないわ〜でも今後の活躍に期待してまっせ!

2025年3月8日

読書状況 読み終わった [2025年3月6日]
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『強気な小心者ちゃん リターンズ!』シリーズ第3弾
今回で最終巻

最後まで小心者あるあるを楽しめました

『小心者は予期せぬ展開に焦りやすい。
だから、毎日 予期できないほど面白い!』
と書かれていました
まだまだ予期できないことを面白いとは思えないけれど時間が過ぎれば楽しめるぐらいには なったかな



体調不良をネットで調べ過ぎて不安になったり
病院に行って『大丈夫、大丈夫』と念じてるうち待ち時間に体調が良くなってしまったり…
子供の頃の小心者は何が怖いって授業中に指されるのが怖い ドッジボールが怖い 給食が怖い(少食のクセに食べるのが遅かった)学校にいるあいだ ずっとドキドキハラハラ
「今日は休む」頭が痛い 天気が悪い 寝ても寝ても眠い病や…とハハには強気で訴えていた
ハハの答えは いつも同じ「とりあえず1回 校門にタッチしてきぃ〜」そして とぼとぼ登校してました

2025年3月7日

読書状況 読み終わった [2025年2月28日]

元・科捜研の氏家京太郎が立ち上げた民間の鑑定所『氏家鑑定センター』優秀な人材と少数精鋭で警視庁からは睨まれている
『氏家鑑定センター』VS警視庁科捜研の戦い

中山七里さんの作品の中で起こる事件は相変わらず凄惨ですが…法廷の場面はページをめくる手が止まらなかった


主人公 氏家の「自分たちの仕事は正確な分析をすることで人を裁いたり罰したりすることじゃない」と真摯に鑑定に向き合う姿がカッコいい(愛車がトヨタ86っていうのもカッコええわぁ)
短所より長所に目を向けてくれる そんな所長(上司)なら部下も ついていくわなぁ…ややブラック気味でも好きな仕事なら頑張れそう

中山作品の お楽しみ!おなじみの あの人やあの人や あの人たちも!あぁ楽しい



子供の頃 刑事ドラマの科捜研や鑑識が出てくる場面が大好きで耳かき棒に付いている白い綿毛でドアノブや家具をポンポンと鑑識のマネをして家族に「何も出ないので もう勘弁して下さい」と ゆる〜く怒られたな。あのタイプの耳かき棒まだあるんかな。

2025年3月6日

読書状況 読み終わった [2025年3月4日]
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『強気な小心者ちゃんスマッシュ!』シリーズ2巻目

小心者ちゃんは電話が苦手なので自分が かける時は台本を用意する
↑わかるわ〜自分の携帯番号や住所すら間違えそうで不安…

ワタシの職場では電話は3コール以内に出ること!なので瞬速店長は鳴りはじめのプッ!で出ます
でも小心者のワタシは3コール目に出ます…
もし相手も小心者ちゃんで瞬速で出たらビックリするかもと(勝手に いらん心配してる)
瞬速店長からは3コール待たなくていいから早く出て!と注意を受けますが3コール待ちを続けてます(ここは強気)

最初に作者の独断と偏見で作った小心者ちゃん診断チャートがありまして…バッチリ強気な小心者ちゃんに あてはまりました
そりゃ あるあるそうそうと楽しく読めるはずです

2025年3月5日

読書状況 読み終わった [2025年2月26日]
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