輝山 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店 (2021年9月30日発売)
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本棚登録 : 260
感想 : 29
4

専門用語も多いが比較的分かりやすい。セリフが少々説明的かな…と思ったが江戸から来た主人公・金吾を通して
銀山町や採掘場での専門用語や人々の独特な感性と生き様を学び、理解する流れか。雰囲気としては「与楽の飯」と少し似ているな、という印象。

ラストは切ないが、それも町の日常の一つとして描ききっていて素晴らしい
堀子の与平治と飯屋で働くお春は結ばれるのだろうか、と思いつつ読んでいたが結果は想像とは少し違っていた。それでもこの2人の関係性も互いへの思いやりがあり、温かいものとして終わったのが良かった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館本
感想投稿日 : 2022年11月15日
読了日 : 2022年11月15日
本棚登録日 : 2022年10月18日

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