高校生の時に知り、6年経ってようやく読んだ本です。名前だけは知っていました。想像とは違ったのは數學好きの人が愛した公式か何かだろう、と思って読みました。
まず、この本を高校生のときに読めばもっと數學が楽しくなったんじゃないか、ということ。數學の美しさや數字に秘められた魅力を感じ取りました。 また主人公、息子そして博士の関係性。息子の前だけ禮儀正している博士や無邪気に息子を喜んで受け入れる様子が目に浮かびました。記憶がもたないというのは辛いことです。本人は忘れてしまっても覚えている周りも。そして忘れてしまっているんだと思う本人も。
最後の方の誕生日のとき、急に覚えていなくなったときには記憶障害の進行性を感じ、鳥肌が立ちました。
また義姉との関係性は曖昧なままに終わりましたが、事故当時、どういった経緯で二人でかけたのか、またどうして全てを義姉はわかっていたのか、とても気になります。
そして、驚いたのは施設に入ってからも会うことを許していること、また誕生日プレゼントにグローブをわざわざ買ってきたところですね。あの喧嘩を止めた公式の意味が未だにわかりません。読み足りない証拠ですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年10月29日
- 読了日 : 2019年10月29日
- 本棚登録日 : 2019年10月29日
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