政治と精神分析 (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局 (1994年11月1日発売)
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感想 : 1
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好きなアーティストの昔の音源を引っ張りだして聞いてみる感じに似ている。
思想的に自分に合ってるのかどうなのか、表現が難しすぎて分からないままドゥルージアンを名乗っていたが、どうも思想的にはそんなに合ってない気がしてきた。

この本はドゥルーズ、ガタリのファンが編集したらしく、代表作ではない。
アンチオイディプスや千のプラトーのような圧倒的な表現ではなく、かなり現実に即した表現となっている。

この本から読み取れるのは、どうもガタリの方がそんな感じなのだが、個々人の精神のレベルと、政治経済のレベルは通底しているというのが前提として強くある。
それが資本主義により揺らいでいるのだというのが一番言いたいことのようだった。

私は常々、個々人の精神レベルと政治経済が何により繋がっているのかを考えているが、ガタリとは逆に通底するはずがなく断絶しているなあと実感している。
これは2018年の日本と1968年のフランスの違いかもしれないが。
いつもの彼らならではの難しい言葉遣いも、彼らの仮定のもと押し広げられた結果だと思えてきて、やはりドゥルーズ"教"っぽいなあと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月5日
読了日 : 2018年9月5日
本棚登録日 : 2018年9月5日

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