しゃぼん玉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年1月29日発売)
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本棚登録 : 4146
感想 : 491
5

今まででこんなに感動した物語はありませんでした。
今読み終えましたが、エピローグ手前から文字がボヤけて見づらくて見づらくて。

余韻が凄まじい状況ですが、感想。

心にどす黒くて粘っこい澱があるような犯罪歴のある青年 と 想像通りの優しい田舎のお婆ちゃん が暮らす話。

この作品で、とにかく印象深い感動する場面というのは、お婆ちゃん含め、村の人達から青年に対する無償の愛を感じるところ。
人ときちんと向き合って、人を受け入れて、成長していくことを優しく厳しく教えてくれる事。
親が子供に教えるように、村人たちは青年をみんなで受け入れて立派になるように育ててくれる。
青年は、今までのやり方通りに裏切り、逃げようと何回も心の中で葛藤する。
それすらも見越してるように、村人たちは向き合ってくれる。そんななかで青年の心は…


人を信じる美しさ、家族との向き合い方、田舎と都会の生活感や時間の流れ方、このような事を自分に置き換えて考えさせられます。
婆ちゃんやシゲ爺のような、寛容、寛大な人間になりたいと思います。疑うより、信じたいです。


この本は手放さない大事な本の1つになりました。
時期をおいて、また読み返してみたいと思います。
素晴らしかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月22日
読了日 : 2021年1月22日
本棚登録日 : 2021年1月22日

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コメント 9件

yhyby940さんのコメント
2021/02/21

こんにちは。いいね、ありがとうございます。私は映像化も、なかなか好きです。市原悦子さんの最後の作品だと思うのですが、慈愛に満ちた婆ちゃんに涙が出ます。青年の目が変わっていくのを林遣都さんが見事に演じています。

しょういちさんのコメント
2021/02/21

コメント有難うございます。
映画もあるんですね!今予告編を観ましたが、それだけで泣けそうになりました。
市原悦子さんと林遣都さん、適役そうです。
時間のある時に必ず観てみます。
教えていただき、有難うございました。

yhyby940さんのコメント
2021/02/21

差し出がましいことを申し上げて、ごめんなさい。いい映画だと私は思っています。

hs19501112さんのコメント
2021/02/22

横から失礼しますm(__)m。

自分が大好きな作品に★5つついたのを見ると、嬉しくて(苦笑)。

劇場版、見たい!と思ってましたが見れてません。

市原悦子さんだったのか・・・、GEOに走らねば❗️

yhyby940さんのコメント
2021/02/22

おはようございます。コメント、ありがとうございます。あくまでも私観ではありますが、とてもよい映画ですよ。婆ちゃんが「坊は、ええ子」と何度も言うんですが、その度に涙腺が弱っている私は、涙目になります。市原悦子さんの大ファンと言う欲目もありますが。

しょういちさんのコメント
2021/02/22

皆さま

先程、しゃぼん玉の映画を観終わりました。
教えていただいた通りの、素晴らしい映画でした。市原悦子さん、林遣都さんの演技が小説通りの再現が出来ていますね。案の定、感動して泣き散らかしました。
映画の存在を知れて嬉しかったです。

宮崎県椎葉村の平家祭り?にも機会があれば行ってみたいと思いました(^^)

yhyby940さんのコメント
2021/02/22

そうでしょ。共感してくださり嬉しいです。秦さんの主題歌も泣けるんですよね。私は宮崎とは隣県にすんでいますが、近くて遠いんですよね、椎葉村は。

hs19501112さんのコメント
2021/02/24

コメント即返ありがとです。
「坊はいい子」
この作品での好きな場面の1つです。

それを市原悦子さんが言っている場面を想像したら……映画、見たくてたまらなくなってきました(^-^)v。

yhyby940さんのコメント
2021/02/24

観てください。是非、ご感想をコメントしてください。市原悦子さんの優しさ、半端ないです。

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