ツナグ (新潮文庫)

3.92
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本棚登録 : 12182
レビュー : 1466
著者 :
kanegon69 さん  未設定  読み終わった 

死者と生者をつなぐ使者: ツナグ 。死を取り扱う話なため、なかなかシビアな話が続く。

有名タレントに会う話。ふむふむ、出だしの話としては悪くない。なるほど、こう言う風に死者と会うのね、、出会えてよかった、よかった、、

次、不器用で無愛想な親父の話。読んでいて腹が立つぐらいだか、母親と会ってからが、ごろっと印象が変わり、意外にも終わり方が清々しい。男として変な意地はる所、よくないが分からなくもない。改心したなら、悪くない、悪くないぞ、、

一個飛ばして、結婚直前に彼女が失踪した話、、うーむ、かなり切ない、かなり切ない、、長く長く待ってたどり着いた悲しい真実、、結構きたぁ〜、、でも、これでようやくようやく彼の人生の時計が進められる、、悪くない、悪くないぞ、、

一個前に戻る。とーっても嫌な予感、、女子高生同士の話、親友同士だったのに、、あぁ、、な、なんと、、マジで読んでて胃が痛い、、グググッ、、相当に厳しい終わり方だ、、

あぁ、こんか感じでこの小説は終わってしまうのか、あと1章しかない、、

(ここでリアル事件発生。ノートルダム大聖堂炎上に激しく動揺。フランスの同僚達に連絡をとる。本中断。あぁ、同僚達が悲しんでる。俺も悲しい。こないだ見たばかりだ。あぁ、パリ市民が炎上するノートルダム大聖堂のまえで賛美歌を歌っている。頰を涙か伝う。もはや小説で落ち込んでるのか、ノートルダムで落ち込んでるのか分からなくなる。でも、フランスの同僚達が必ず再建するんだ!と強いメッセージ!どっちが勇気付けられてんだ!よし小説に戻ろう)

残すは最後の1章。読み始める。
おおおお、こ、これは、、まさかの使者目線のリプレイ&裏舞台暴露、そして使者自身の物語ではないか!目からウロコ。この話の展開は全く予想してなかった!使者の思い、苦悩、背景が丁寧に描かれていく、、まるで呪縛を解かれていく見たいだ。主人公のツナグ を引き継ぐまでの話でこの小説は一気に花が咲く。静かな感動にこころが満たされる。読んでよかった、、

初辻村深月さんでした。テーマがテーマなだけに重い話をどうやって仕立てるのか楽しみにしていました。最後の章での話の展開が実に見事だと思います。あのまま、別の人の死者との面会の話で終わっていたら、ここまでの読後感は得られなかったでしょう。最後に粋な展開を見せたストーリー。いやはや、参りました^ ^

レビュー投稿日
2019年4月17日
読了日
2019年4月17日
本棚登録日
2019年4月17日
12
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