※本レビューでは上下巻をまとめて扱っています。
※暴力描写、流血及び性表現を含む作品です。
【印象】
原本と写本、そして両者の自我。記憶の影響力。
人工の亜宇宙と決まりきった仮想。
生きた都市を読みたい人にはお薦めしませんが、科学技術的な躍動を楽しみたい人にはお薦めします。
【類別】
小説。
SF。群像劇の色も少しあります。
【脚本構成】
2本の糸を縒りあわせていくような流れを好む人には楽しめるはずです。類する構成の作品を挙げるなら『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹。
また、高い知能を持つとされる人物の真意がなかなか明かされない種の焦らしはあります。
【表現】
三人称一元視点であり、節ごとに別人物の視点へ切りかわります。
文体は平易ですが、扱われている内容を最低限想像できる状態にするためには少しだけ情報技術の嗜みを要します。
【備考】
このレビューは、事前に希望聴取されて選択し指定した贈物を鑑賞したのちに書かれました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文
- 感想投稿日 : 2016年11月5日
- 読了日 : 2016年11月5日
- 本棚登録日 : 2016年11月5日
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