リア王 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2006年9月20日発売)
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本棚登録 : 159
感想 : 10

【印象】
骨肉と甘言と誠と。
容易に騙される人間の末路。その苦しみと、それらに寄りそう人間の姿がありありと描かれています。

【類別】
戯曲。
悲劇。

【脚本構成】
五幕構成。
親子、兄弟姉妹に関して重層的に語られます。
エア裁判の部分が好きです。自殺未遂者と野草の花の冠をいただく者との場面も好みです。

【表現】
惹かれた台詞は「この私こそ、真実を示す的の中心」「では、朝になったら、晩飯とするか」「たった一人で苦しむ(中略)記憶の彼方」「名はない。謀叛人の牙に噛み砕かれ、食い千切られた」「天も落ちよ、時も止まれ」。

【備考】
このレビューはアマゾンKindleストアにて2017年3月22日にダウンロードしたものの鑑賞に拠ります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年4月2日
読了日 : 2017年4月2日
本棚登録日 : 2017年4月2日

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