白河夜船 (新潮文庫)

3.50
  • (213)
  • (344)
  • (827)
  • (33)
  • (12)
本棚登録 : 3326
レビュー : 303
著者 :
73chさん 2008年に読んだ本   読み終わった 

中学生のときに読んでうっとりしたこの本を
今日読み返しました。
3つのストーリーが入っているけれど、
わたしは表題作「白河夜船」がとても好きです。

当時は「大人の世界だなぁ」と思っていたけれど、
わたしはもう主人公の歳を越えてしまいました。

「うっとりした」といったけれど、
この本の主人公は無職で寝てばかりいて
不倫相手からお金をもらって生活しているし
不倫相手の奥さんは植物人間だし
主人公の親友は自殺してしまったし
設定はもうドロドロなのです。

それなのになんでだろう。
みんなとても人が良くて優しくて、真剣だからかな。
そういうところがうそ臭くならないで
読者に受け入れられるように書けるところが、
よしもとばななって上手だなぁって思います。

あと、よしもとばななってなんでこんなに、感覚を言葉で上手に表現できるのだろう。
『私のこころの中の明るいところがあの子の背中についていってしまったような、がらんとした気分』
という箇所なんか、「あぁ本当にそれピンとくるなぁ」と共感できます。

25歳のわたしも、しっかりうっとりしていました。

レビュー投稿日
2012年8月16日
読了日
2008年10月4日
本棚登録日
2012年8月16日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『白河夜船 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『白河夜船 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする