「イモリのしっぽ(椰月美智子)」と「一実ちゃんのこと(川上弘美)」が良かった。
「イモリのしっぽ」は、卒業間近で時間を持て余し、つい感慨深くなっちゃった学生時代の放課後を思い出した。
「一実ちゃんのこと」は、果たしてこの本のタイトル「Teen Age」の趣旨に合うものかは分からないけれども、とっても気に入った。
クローンとして生まれて現在浪人生の“なげやり派”、一実ちゃんがすごくいい。
主人公との会話も、真剣なのにどこか間が抜けてて面白い。
牛強盗にはいったのに、いくらかつかつ音をたてて歩いても全く気付かれなかった描写が面白い。
「迷い牛発見 大量の糞残し」の新聞記事も最高だ。
ほんの20ページほどなのにすごく楽しませてもらった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2009年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2012年8月31日
- 読了日 : 2009年12月5日
- 本棚登録日 : 2012年8月31日
みんなの感想をみる