・読んだ理由
会社の人間関係が嫌になり、自分は組織で働くことができない人間なのでは?と考えるようになっていたときにネットでこの本を見つけ、興味本位で読んだ。
・感想
著者は「ぼっちコミュ障」を自称しており、最近では「ぼっち」「コミュ障」というワードも、到底そうとは思えない人たちまで使うようになってしまった。との言及が序盤にある。
しかし、よくよく読み進めてみると、著者自身も「ぼっちコミュ障」とは思えないようなエピソードが度々出てくる。(辞めた会社の同僚?と辞めた後も度々飲みに行く、同棲している彼氏がいる、社内のチームリーダーに立候補などなど)
恐らく本人視点では、自分は完全に「ぼっちコミュ障」なのだろう。ただ、客観視するとそうは見えない場合が多いように思う。
自分に当てはめてみてもそうかもしれない。
ここから考えられるのは、真の「ぼっちコミュ障」は表に出ることは無いという仮説である。
この世に存在する「ぼっち」を謳う書籍、YouTube、ブログなどは全て「ビジネスぼっち」である可能性が高い。
この本は、そういった前提で読み進めた。
感想としては、とても勇気づけられたし、仕事を辞めても何とかなるかもしれないと思えるようになった。
著者の行動力は素晴らしく、会社を辞めてから小説を書いてみたり、起業を試みてみたり、一からスマホアプリを作ったりと様々に奮闘したようだ。
その中で、安定したフリーランスとして現在に至るまでの過程が描かれており、その原動力は、「自分は本気で独学すればそこそこやれる」という自信なのではないかと思った。
僕自身も人間関係全般は苦手だが、興味のある分野について本気で独学すればそこそこやれるのではないかという自信はある。(本気でやれるかどうかは別だが)
その自信さえあれば仕事を辞めても何とかなると思わせてくれる一冊だった。
- 感想投稿日 : 2021年6月21日
- 読了日 : 2021年6月21日
- 本棚登録日 : 2021年6月21日
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