地獄変

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本棚登録 : 233
レビュー : 33
著者 :
ひだかおさん 93日本文学、小説・物語   読み終わった 

芸術至上主義がテーマと言われている芥川中期の作品。地獄の絵を完成させるため、気が狂う良秀。最愛の娘が燃やされる様を見て、絵を完成させるも、地獄を目にして我に返ったか自殺する。
猿の良秀は、良秀が芸術に取り憑かれていなかったら…という姿を現しているのだろう。娘のピンチを救った語り手にお辞儀をする姿や、火車に飛び込む姿が印象的。
語り手が大殿様贔屓なので、大殿様の人物像把握が難しい。娘に拒絶された腹いせをするような残虐な人物なのか。大殿様の方こそが残虐なショーを好む芸術至上主義者なのか。はたまた、語り手が言うように、芸術に没頭する良秀を懲らしめたかったのか。
---その中でたった、御縁の上の大殿様だけは、まるで別人かと思はれる程、御顔の色も青ざめて、口元に泡を御ためになりながら、紫の指貫の膝を両手にしつかり御つかみになつて、丁度喉の渇いた獣のやうに喘ぎつゞけていらつしやいました。……
この描写は、芸術家を貫く良秀を恐れを成したという解釈で良いのか。興奮しているようには、とりにくい。

レビュー投稿日
2019年10月23日
読了日
2019年10月23日
本棚登録日
2019年10月23日
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