オー・ヘンリー傑作集2 最後のひと葉 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年3月24日発売)
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感想 : 8
5

安定した面白さ。と言うか、面白い作品を集めているようなので、当然かも。

収録作は、
最後のひと葉
二十年後
救われた改心
魔女のパン
水車のある教会
運命の衝撃
ラッパの響き
ジェフ・ピーターズの人間磁気
運命の道
都市通信
赤い酋長の身代金

最初の「最後のひと葉」は、よく知られた作品。秋の終わり、ジョンジーが重い肺炎にかかり、窓の外のツタの葉が落ちていくのを見ながら、「最後の一枚が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言いだすが、嵐になっても最後の1枚は残り、ジョンジーは回復する。一方、同じ建物の1階に住む、画家のベアマンが嵐の翌日から肺炎に罹り亡くなると言う、心を震わせる作品。

最後の「赤い酋長の身代金」は、身代金を取ろうと子どもを誘拐するが、トンでもなく悪餓鬼で、ほとほと困り果て、お金を支払ってまでして返すと言う笑い話。この物語での会話や形容の仕方は、芥川龍之介のコミカルな話にも繋がるように感じた。

その他、親切心がお節介となり、相手を激怒させてしまう「魔女のパン」、読者も騙されるオチの「ジェフ・ピーターズの人間磁気」は、特に面白い作品ではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月4日
読了日 : 2024年1月4日
本棚登録日 : 2024年1月4日

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