この本は「予測する」という行為によって、読解力を上げるための説明本。
しかし私は「書くために必要なことも書かれている」と知人に言われ読みました。実際にその通りだと思いました。なので、「書く」ことに困っている私のような方におすすめできます。というのも、本書に書かれているように、「書く」というのは、読み手との対話によって達成される行為であり、「読む」と切っても切り離せない関係にあるからです。
つまり、「書く」というのも、この本の主旨である読み手がどう読むか、という「予測」が非常に重要になるということです。
「人は、次に来る文を予測しながら、文章の展開の広がりを楽しむ」
当たり前のようであり、無意識に頭の中で処理しているこの行為。読み手にとって、これが文章の展開を楽しむためのキーポイントになっているのです。
当たり前に読んでいた文が、文章として読まれるまでに、どのような布石が打たれているか。(気付きや疑問を持って読んでいるか。)面白い例文と、その解説によって、すんなりとその構造を理解することができます。
書き手はこれらをうまく使いこなさなくてはいけません。本全体を通して、書くために重要な前提を与えてくれたように思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月1日
- 読了日 : 2019年6月28日
- 本棚登録日 : 2019年6月28日
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