なんとも言えない読後感。だんだんこんな世の中になるのかなと思わなくもないし…人間の熱しやすく冷めやすい感じが、いろんなものを萎えさせていく感じは、世界の人共通の感覚なんだろうかとふと思った。同じ時代の空気を吸っても、同じ腹から生まれたり血がつながっていても、私たちはどれ1つ同じ感覚で受け止めない。今この瞬間も何を大事にして存在するかは、ほんとにバラバラだ。私が考えたり信じたりしていることさえ、ひとつの方向性に過ぎないのに、いったい人間が思い描く未来に何の意味があるんだろうとさえおもってしまう。
作者の頭が良すぎて、人物の背景が複雑すぎた。それもルーツやアイデンティティのせいにしたら、もしかして差別になる?それともこれはちゃんとした感想?…とにかく、人物の背景が描いてあるけど複雑なぼかしが効いてた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月12日
- 読了日 : 2020年7月12日
- 本棚登録日 : 2020年7月12日
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