淡々と1ページに1行ずつ、綴られる怪談。
・題名は入らない。
・文章に句点は一つ。
・詩ではなく物語である。
・物語の中でも怪談に近い。
・以上を踏まえた一続きの文章。
この五つの凡例で、サクッと読めて、ブワッと想像力を掻き立てられる。
『誕生日のたび、鉈と花束を持った女が現れ、窓の外から祝いの言葉を叫ぶのだが、花の数は毎年一本ずつ減っていて、今年はついに鉈だけを手にした女が来ることになる。』
でゾッとなったり、
『そっと箪笥をのぞくと、片一方の靴下がもう片一方を飲み込んでいた。』
なんていう、ちょっと、それは表現力のなせる一行だったりと、くすり。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年8月1日
- 読了日 : 2024年8月1日
- 本棚登録日 : 2024年8月1日
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