パリの国連で夢を食う。

著者 :
  • イースト・プレス (2014年9月7日発売)
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憧れていた職業に就いても
実際の仕事は思ったより地味で
憧れていた「華やかさ」はその仕事のごく一部だけだったと気付く。
国連に限らず、世の中の「憧れの仕事」ってみんなそうだなあ、と。
憧れの仕事に就いても、私は「私」のまま。「憧れの誰か」にはなれない。
結局は自分で道を切り拓いていかないといけない。


海外で働きたいとか
国際機関で働きたいとか
私も憧れたことあったけど
実際問題、仕事の流れや生活に関するすべてが根本的に違ってて、イメージしてた仕事と現実の仕事も全く違ってて、よほどのバイタリティがないとやっていけないなと読んで思った。
作者はタフ。

国際機関で働くことになったのは、「世界を変えたいから」という大層な理由じゃなくて、「たまたま求人を見つけて、応募してみたら2年越しに当たった。そのとき現状に悩んでたところだった。パリで働くなんてわくわくする」というミーハーな理由だった。

「周りからすごい努力家だと言われたが、行き当たりばったりの生き方だ」と振り返っているが、
「すごい職業」についてる人の人生って、案外そんな感じなのかもしれない。
「世界を変えたかったのではない。私は自分を変えたかったのだ」。



…それにしても、誤字脱字が散見したのがものすごく気になった。
「てにをは」が抜けてたり、「男ははすでに」とあったり、「〜だった。、」となっていたり…。
初めて聞くような出版社だからだろうか。
読んでいたのが第1刷だからだろうか。
出版されている本を読んでて、こんなに気になったのは初めてだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: イースト・プレス
感想投稿日 : 2021年1月31日
読了日 : 2021年1月31日
本棚登録日 : 2021年1月31日

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