カテゴリ た・な行の作家

シンプルで鋭い比喩に満ちた、若々しい作品でした。
話は若干青臭いですが、公正で鋭い文章は素晴らしかったです

原点回帰?と問いたくなるくらい村上春樹っぽすぎる内容。
・・・・つくるくんすてき!

13.04.12

カテゴリ 村上春樹

満足。

10.08.21 再読


カバーだけで凄いです。
福岡市の航空写真を使い、そこを侵略するかのように配置されたポップで現実離れした色のヤドクガエル。上巻では青い海が下巻では血色に染まっている。
この鈴木成一デザイン室の秀逸なカバーだけで既にノックダウンですよ。

ストーリーも破天荒なのに緻密なんです。
北朝鮮の反乱軍を名乗るテロ集団が、福岡市を占拠して日本からの独立を迫るんだってさ。その流れと近未来の日本に関するディティールはすばらっしい!
しかも主要登場人物は数十人。しかし‘頻繁に登場するだけの主要登場人物’ではない。ココが『半島を出よ』の‘行って、帰ってくる話’ではない所。
神の視点で描かれたストーリーはその数十人全てにスポットを当ててその過去・思想・アイデンティティに踏み込んでいて、簡単に言えば主人公がいないって事ですよ。 日本側、北朝鮮側の両方に踏み込む事で変に独善的になったりお説教臭くなったりもしない。当然のように日本の政治家が無能に描かれているのはご愛嬌。
しかしまぁ、ここまでのリアリティと踏み込んだ設定を描くためには膨大な情報収集(巻末の参考文献の量はえげつないですな)と各方面への取材が必要だったでしょうが村上龍ほどの大物だからこそそれが許されたんでしょうね。この辺りもこの小説の凄い理由だわ。

そしてエンターテイメントとしても優れているんですよ。
北朝鮮の侵略に立ち向かうのは自衛隊やアメリカ軍や国連軍ではダメですよ。そんなことをしたらせっかくの破天荒なストーリーが、ただのハリウッド映画になってしまう。
村上龍に求めるのは『インディペンデンス・デイ』的な勧善懲悪・勇気ある人々・家族の愛なんかではないのです。
テロリスト達を壊滅させるのは思想も何も無い、ただただ破壊願望を抱き続けた20歳以下の少年達でなければならない。彼らは日本を守りたいわけでも北朝鮮を憎んでいるわけでもなく、ただ『そうしたかった』だけ。ステキー。
正体不明の変態イシハラ。どこにもアイデンティティを求めないカネシロ。
この二人に代表されるイシハラグループが新しい人間の形を示唆し、そこに決して感情移入できない、羨ましいわけでもない、蔑むわけでもない、そんな複雑な感情が私をガンガン刺激してくるんです。
ラストで12万人の軍隊があっさり引き下がるのは安直かなと考えないこともないですが、イシハラグループの活躍の余韻を残す上ではあれでちょうど良いんでしょうね。

‘どこかに行きも帰りもしない’‘主人公がいない’‘小難しいテーマがあるわけでもない’なのに圧倒的な質量を持った小説を持ってきた村上龍。
やっぱ好きやわー。 

カテゴリ 村上龍

やっぱり面白いわ~。こういうの書くから村上龍を止められないんですよね。
もうイシハラとかめちゃくちゃ気持ち悪くてこんなキャラクターを作ってしまえるところが本当すごい。

なんか発売当初の感想が「何知ったかぶって語ってんの、ププ」みたいなレベルの低いこっぱずかしいものですが、まあいいか。どうせ誰に見られるでもなし。

10.08.18 再読


頭の悪い表現ですがここ10年、村上龍は実にイケてなかった。
援助交際に乗っかったりサッカーに乗っかったり坂本龍一に乗っかったり引きこもりに乗っかったり。
『乗っかる』事はマーケティングの結果であって村上龍はそれを実にエキサイティングに噛み砕いて作品を排出できる作家ではあったけれど、ここ10年、彼は実にイケてなかった。
それはその期間の彼の作品群を見ても明らかであるし、実際の作品も「ビミョー」としか言いようの無い暗いだけだったり、説教臭かったり、読む気すら起こらないような作品が多かった。

『コインロッカーベイビーズ』で味わう破壊衝動と高揚感
『走れ!タカハシ』の軽いテンポ
『コックサッカーブルース』で描かれる偏った性癖
『初めての 夜二度目の夜 最後の夜』で感じる獲得と喪失

これら過去の作品を中途半端になぞるだけの10年だったように思うのです。
作品から感じるナルシズムと思い込みの激しさはどこへ行ってしまったんですか!?
『13歳のハローワーク』が100万部売り上げたとしても私はそれを小説家である彼の評価に直結できないのです。「やっぱり、乗っかるところは乗ってきたな。」それが私の感想。

しかし、『半島を出よ』は違った。
やっぱり村上龍は乗っかった。
でもこれは凄い。

話は変わるのですが、日本でも特にメジャーな小説家と言えば、村上春樹・吉本ばなな・村上龍と言っても良いでしょう。この3人の作品に共通する事は一つ 『行って、帰ってくる話』 。これだけ。

村上春樹は『行って、帰ってきた』後、周囲に上手く溶け込めない話。
吉本ばななは『行って、帰ってきた』後、何だかんだで上手くやっていける話。
村上龍は『行って、帰ってきた』後、なんてどうでもいい話。

つまり、村上龍は『後』をどうにでも変化させて作品を出してきたのですね。 しかし『半島を出よ』はそもそも‘行って、帰ってくる話’ですらありませんでした。

後編へ。

カテゴリ 村上龍

1ページに1度は皮肉を言わないと気がすまない感じに、えらく若い作者ののかと思いきや、そうでもなし。
話の内容も安直かつご都合主義っぽくて、あまり楽しめませんでした。
ちょっと残念。

14.10.03

最後のほう、桜月淡雪と和菓子を食べるシーンが結構好きです。
熱いお茶と冷たいお茶。描写が本当にうまい。何をどう書けば良いかがわかっているから、暴力的な部分もったりした部分も極めて的確。

14.10.05 再読

改めて読むと、とっても気分の悪い部分とか、こんなバイオレンスな女子高生いないよとか思うんです。

でもしばらく経つと、あったかい、きれいで愛情に満ちた部分だけ覚えてるんですよね。
すごいことだわ。

12.08.19 再読


再読。
前に星一つとか付けてすみません。

書き出しが最強。声に出して読みたい書き出し。
そして主人公の名前は「LOVE」。
感覚がいいよなぁ。

舞城と町田の文章は中毒性が強いな。
初読は「げぇー、ぜんぜん!!」ってなるのに、だんだん良くなってくる。

14.10.01 再読

ああもう、すごい好きです。
愛情に満ちていてあったかい。

「~~なのだ。」って断定口調で、しかも正しいことをガンガン口にする登場人物たち。
普通うっとうしいなーって思いそうなんですけど、とっても他人思いでいい子たちばかりなので受け入れてしまうのです。

舞城王太郎の、血なまぐさい作品がどうしても受け入れられない人たちに、どうしたら大事なことが伝わるのか、きっと考えて書いた作品な気がします。

12.09.19 再読


舞城王太郎なのに誰も死ななかった!正直、それが一番の驚きです。

登場人物みな割とありきたりで凡庸な悩みに振り回されて、でもそれがいざ自分に降りかかってくると「くっだらないなー」なんて思いながらも本気でボコボコになっちゃうんですよね。
そういうのを距離を置きつつすごく親身で暖かく支えてくれる人たちが周りにいて、螺旋階段登っていくみたいに平面座標は変わんなくてもちょっとだけ見通しが良くなって、気持ちが軽くなって、元気になるんだろうなぁ。
そういう押しつけがましくない愛情に溢れてました。

ぎらぎらしてない舞城もなかなか良いな。

10.04.01

14.09.23 再読

「ドリルホール〜」が読みたくって、結局買いなおしてしまいました。

ドリルホールは、あかなとの頭のセックスの特別性・唯一性があっさりひっくり返されるところを認識しながらももうどうしようもなくて、抗い様のない圧倒的な力とか、物語性をうまく逆手にとって、世界をひっくり返してしまうところが素晴らしいです。

大体の舞城作品は主人公が「行って帰ってくる」んですが、これは行った先の世界が全てを飲み込もうとする。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の終わりに近いですね。

これが舞城作品の最高峰だという人がたくさんいそう。
そのくらいエッジの効いた作品です。

13.02.10 再読

14.09.20 再読

やはり圧倒的。詩の様で詩ではない。
一章でキャラウェイの死、3章でS・B、ヘンリー4世。決して激しい描写じゃないのに、押し迫ってくるような悲しみがある。
私は大切な人がどっかいっちゃう話が大好きなようです。

09.05.19 再読


小説である事を逸脱。分かった気にさせるくせに、自分の無知を露呈させたくなくて、迂闊に批評なんて出来ない。

カテゴリ た・な行の作家

犯罪者の親族てして扱われることについて、冷静に言葉にしているところはよかった。

14.09.20

カテゴリ 海外文学

暴力的な一族を過去から紐解いてゆく部分は、納得できるのですが、ちょっと退屈でした。
氏より育ち。
でもこういう家庭って、アメリカにごまんといたし、いまもいるでしょう。
それって結局一族の過去から連綿と受け継がれるものなので、やはりこの小説の手法は正しいのかな。

14.09.20

カテゴリ 海外文学

読み返すと、やはり評価が上がる舞城。
石狩鍋を諦める兄弟の部分とか、なんで口語でこんなリアルなんだろう、下手するとペラッペラな描写になるのに。

14.09.10

14.09.05 再読

文庫を購入したので再読。「ドリルホール〜」が入ってないのを買ってしまった。しょんぼり。

タイトルと内容がこんなにピッタリな本はあまり無い。
好き好き大好き超愛してるから悲しくて辛くて幸せなんだよ。

08.09.30

14.09.05 再読 

さようなら、ギャングたちの元ネタになるんかな。

出だしの、陽光みたいな雰囲気の語りかけに、きた!すごいぞこれは!!と。
でもラストは賛同できん。なんでそんなことにしたん、裏切り?と。
もしかして、それを含めての西瓜糖なんかな。

読みながら「私はマーガレットな人間かも」と思ったけど、インボイルです。
マーガレットみたいに忘れられた世界の物を可愛らしいなんて愛したり出来ない。かと言ってアイデスにも住めない。
全部否定して、自分の耳も鼻も指も切り落としてアイデスを血まみれにしたインボイルだ、私は。



09.02.03

カテゴリ 海外文学

ジョゼはやっぱり映画のほうが素晴らしい。

14.09.01

カテゴリ た・な行の作家

痛快っちゃあ痛快なんでしょうけど、半沢のねちっこい性格が好きになれん。
愛されるキャラクターが、誰か一人は欲しいですね。

14.08.11

カテゴリ あ行の作家

ようやく読み切りました。
が、まだ私には読み手としての能力が足りていません。
あと、ロシア文化めんどくさい。おまけに舞台が古いし・・・

カテゴリ 海外文学

イマイチだよ、と言われて読んで、イマイチであることを確認しただけでした。
まあエンターテイメントですから、様々な形態がありますよね。
私は好きではない。

14.08.09

カテゴリ ま行の作家

内容…忘れてしまいました。
読んだらすぐに感想書かねば、なんもならん。

カテゴリ ま行の作家

理解の助けになります。
この本と、各巻のあとがきがなかったら、私にはちんぷんかんぷんです。

カテゴリ 海外文学

読む側の体力が必要な小説。

カテゴリ 海外文学

予めあらすじを読んでないと、話の流れが頭に入ってきません・・・
みんな饒舌すぎて理解がおっつかない。
それぞれの主観で喋るもんだから、余計にわけがわからなくなってきます。

カテゴリ 海外文学
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