AFとしてジョジーとともに過ごした日々を思い、語るクララ。ジョジーとの出会い、ともに過ごした日々、ボタンソファに逆さまに座りながら、二人並んで眺めた夕日。
相変わらず静かに、静かに語られるカズオシステム。孤独の意味さえ知らずに過ごせる、そんな人工親友をもって生きる少女とその世界に存在する、どうしようもない傲慢さ、残酷さが、静かすぎる語りの中で転がり続けている。こんなに悲しい話はないのかもしれないとすら思う。いつ、どこを読んでも、心に響く箇所がある、そんな一冊でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月13日
- 読了日 : 2023年4月13日
- 本棚登録日 : 2023年4月13日
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