仮面の告白 (新潮文庫)

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本棚登録 : 6774
レビュー : 595
著者 :
ひるかさん  未設定  読み終わった 

仮面劇、人は皆それを演じながら生きているのだと思う。
他者に対してだけでなく、自らに対しても。
そうしなければ生きていかれないから。

私はこの主人公の行動、考え方、全てにおいて理解できると思った。
全てが自分の中にもある。
初めて読んだのはもう大分前で、その頃はそんな風には思わなかった。
きっと当時の私は自分も仮面の存在を被って生きていることに気付かずにいたのだろう。
いや、仮面の存在は認識しながらも、今のように、仮面を被っていることも含めて私という人間だということを受け入れていなかったからかも知れない。

それにしても、この文章の完璧さ。
心の中に確かにあるけれども、複雑でほとんど矛盾に思えるような心の動きも的確に表現されていて、怖いくらい。
三島由紀夫が神となってそのような人間の心のありようを作り出したのではないかとも思えるほどに。

レビュー投稿日
2019年10月14日
読了日
2019年10月14日
本棚登録日
2019年10月14日
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