短篇10個の物語を書いた経済小説。
内容はシンプルで、読み易い物語。
「モーゼの十戒」に擬えた人としての掟を、自分の欲によって踏み外してしまった銀行や建設業など、サラリーマンの様子を描いている。
嘘をつかない事、謙虚でいる事、仕事とプライベートのバランスなど、わかっているつもりでも何かの間違いで道を外れてしてしまいそうな、サラリーマンとしての心構えを改めて見つめ直すことが出来る。
お客のために、仲間のために、家族のために。
自分の行動は自分に返ってくるという、心が引き締まる物語。
印象に残った話は、「安息日を聖とせよ」
いくら自分が頑張っているつもりでも、頑張っているから偉いわけではない。周りが見れなくなってしまっては、ひとりよがりになってしまう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月4日
- 読了日 : 2019年5月4日
- 本棚登録日 : 2019年5月4日
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