ホールデンのクレイジーさは思春期独特の潔癖からきているんじゃないかと思う。人や物や世の中を痛烈に批判してみたり、それらに反抗してみたりするけれど、その裏には確固たる理想や「こうでなければならない」といった信念があるように感じた。それらが正解かどうかは別にして、それらを越えることでホールデンはこれからだんだんと大人になっていくんだろうなぁ。そしてクレイジーでありながら家族愛溢れるホールデンにいつの間にか惹かれた。この本、思春期の頃に読めばもっとよかったかもなぁ、と思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年11月29日
- 読了日 : 2012年6月17日
- 本棚登録日 : 2015年11月29日
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