家守綺譚 (新潮文庫)

4.15
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本棚登録 : 6277
レビュー : 926
著者 :
8minaさん 文芸   読み終わった 

物語の舞台は滋賀、京都の周辺か。琵琶湖に注ぐ水の流れと、自然とともに暮らす懐かしい日本の原風景が感じられる。自然への畏敬と共に暮らしていたはずの私たちの感覚がよみがえる。

サルスベリの木が人に懸想したり、竜は踊り、小鬼が行き交う不思議な世界。怪異と人が入り乱れ、日常的に存在することをひょうひょうと受けとめながら過ごしていく物書きの主人公。時に異界に紛れ込んだ友人が、当たり前のように掛け軸から出現してくる。まさに奇譚。

あまりにも異界との交わりが面白く。最後まで一気読みでした。他のレビューにもありましたが、坂田靖子の作品に登場する、常識を超越した友人と、現実からちょっと足を踏み出す主人公の物語にも似た感じ。あの、ほんわかしたシュールな世界は大好きです。

続編の「冬虫夏草」は図書館で予約中。期待しております。
久しぶりに坂田靖子のコミックも見てみたい。

レビュー投稿日
2014年5月29日
読了日
2014年5月29日
本棚登録日
2014年5月11日
22
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『家守綺譚 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

nejidonさん (2014年5月30日)

8minaさん、こんばんは♪
この本、懐かしいです!2006年ごろに読みました。
読後、空き地の木々にからまるカラスウリを採ってきて庭に植えたのですが、以来毎夏幻想的な花を楽しめるようになりました。
悲しいかな想像力が圧倒的に欠如していて、なんの夢もみないのですが(笑)
「冬虫夏草」は、私も未読です。ああもっと
時間が欲しい。

8minaさん (2014年5月31日)

nejidonさん、こんにちは。とても爽やかな朝です。
 小さい頃は、野山に入るとカラスウリ、ヘクソカズラも身近にありました。学校から帰るとすぐ、夕暮れまで自然の中を飛び回っていたものです。薄暗がりのお稲荷さんの祠を肝試しにつかったり、身近な自然はこども心にまだ少し畏れの対象でもありました。
 読みたい本は数え切れないほどありますね。皆さんのレビューを参考にしながら、本との出会いを楽しみにしております。


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