空港の魅力(鳥海高太郎)
「空港」では、どんな時代であっても、--たとえ、最新鋭の飛行機が就航しようが、ターミナルビルが新しくなろうが--、長年にわたり「出会いと別れの場所」、「玄関口」として、様々な人間模様が描かれてきた。
空港の雰囲気が大好きです。磨かれた床、高い天井と機械的な空間の中に、あちらこちらで集う人々、旅の期待ではしゃぐ子供を楽しそうに見守る親子、膝の上のPCで忙しく作業をするビジネスマン、スマートな着こなしの高齢のご夫婦、皆さん様々な気持ちで過ごしています。
建築が専門ではありませんが、広い空間を確保し、機能と構造美を持った空港の建築では多くの建築家たちのコンペで選ばれています。
本書は空港鑑賞として、様々な国の代表的な空港が紹介されており、見ているだけでも楽しく、旅に出たくなってしまいます。
広大な空間を確保するために、まず鉄骨の梁がありますが、空港の梁はそれ自身に設計者の意匠が色濃く宿っています。その上に乗せる屋根、空港は内から鑑賞する機能も大事ですので広いガラス面も確保されます。内装のサインボードもそうです。機能的でセンスの高いデザインです。
ショッピング、エンターテインメントとしての機能も充実してきましたが、双眼鏡をもって天井や、梁の構造やらの見学会ってやらないですかね。1人で見ていると警備員につかまりそうです。空港大好きな人にとっては
楽しみの本書だと思います。
広大な空間建築と言えば、横浜大桟橋ターミナルの内装は甲板のデッキを想像させ、とても素敵な空間です。子供と行った時には1日中はしゃぎまわっていました。 「熊のキャプテン」はここで購入。
- 感想投稿日 : 2013年11月23日
- 読了日 : 2013年11月23日
- 本棚登録日 : 2013年11月23日
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