初の宮部みゆき作品。
とりあえず犯人は判明したが、これが5巻中の1巻目ということは、まだまだこの事件は続くし、掘り下げられるということだろう。
まずタイトルの「模倣犯」自体が回収されていない。
長編小説を読んでいるとどうしても登場人物が多くなり、途中で「これは誰だったかな?」となることが多いが、宮部みゆきさんはそれぞれのキャラクターの描写が細かく、丁寧に描かれているので、これだけ大勢の人が出てきても誰かわからなくなることがなかった。
それどころか、テレビ番組内での犯人との電話のシーンは、CM前とCM後で若干空気が違うのがわずかな違和感として感じられるほど。
表情も音もない、文章だけで、これだけの空気感を出せる文章力はさすがとしか言いようない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月14日
- 読了日 : 2019年12月14日
- 本棚登録日 : 2019年12月14日
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