カフネ

著者 :
  • 講談社 (2024年5月22日発売)
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本棚登録 : 2236
感想 : 86
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読み応えがあった。話の中心に家事代行会社(社名は本書タイトルの『カフネ』)が置かれており、片付けや栄養のある食事を採ることが、いかに心身の健康にとって重要かが分かるストーリーを予想したが実際はもっと複雑な話だった。人は誰でも多かれ少なかれ見かけと異なる内面を持っていて、世の中の価値観で幸せとされる要素を全て持つ人が実は深い闇を抱えていたりする。本書ではまた、登場人物の周りで死が身近なものとして描かれており、『私の人生、私の命の使い道は、私だけが決められる。望みがあるなら、ぐずぐずしていてはいけない。人間はいつどうなるかわからないのだから。』という主人公の力強い言葉が印象的だった。寝込んでしまうのも不思議ではない辛い出来事が重なった主人公。人を変えるのは経験かもしれない。皆が一度限りの人生を生きている。まず自分の、そして他人の生き方を尊重しながら生きる大切さを教えられた気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年6月5日
読了日 : 2024年6月5日
本棚登録日 : 2024年6月5日

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