シリーズ第4作。毎年この時期に新作が読めるのが嬉しい。1年離れていても、すっとその世界観に浸ることができる。大手書店の職を失い実家に戻ったのち、祖母の遺したメモがきっかけで連句会に参加することになった一葉。当初は初心者だったが、本作でもうすっかり慣れ、連句会の中でも確固たる居場所も出来上がっていた。上野桜木のブックカフェで働きつつ、関連イベントや、月次の連句会への参加、お菓子の調達など、連句を中心に充実した毎日を過ごしている様子がよく伝わってきた。本作では主人公一葉というより、連句会のとあるメンバーの過去についてが取り上げられていた。連句を通じたメンバーたちのゆるく心地よいつながり、お互いを思いやる雰囲気にも癒された。他の連句会も登場し、まだまだ話が続く終わり方だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2023年9月10日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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