こんなとき私はどうしてきたか (シリーズ ケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院 (2007年5月1日発売)
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感想 : 40

2005年から06年にかけて行われた「医師・看護師合同研修会」の全五回の講義録からなり、これに付章としてインタビューと「精神保健いろは歌留多」を加えたものです。タイトルのとおり著者の精神科医としての経験をもとにした講義内容で、治療と専門の統合失調症に関わる発言がとくに多くなっています。本書がもっとも参考になる読者はやはり精神医学にたずさわる医師・看護師の方々、ついでその他の医療関係者だと思われますが、専門とは関係なくても生きるうえで参考になる助言を多く拾うことができました。私に専門的な知識がないこともあって、体系的に読むというより人と社会を考察した格言集のように読みました。興味深かった言葉のなかからいくつかを紹介します。

「夢というのは「こころの胃液」みたいなもの」「生活の基本線は睡眠」
「回復というのは、登山でなく下山なのです」
「おだやかに挨拶することが大事です。挨拶は最低限の対人関係です」
「じつは味に注意を向けることは、肥満を防ぐいちばん簡単な道」
「デタラメを言えるということは、精神にゆとりがあることです」
「選択というのは、人間にとっていちばんエネルギーを食うものです」
「建物以上に患者とスタッフの顔に生気があるかを見ること」「老人ホームなどの選択でも同じです」
「たいていの患者は看護師が健康な面に光を当てているからこそ治るのかもしれません」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年10月30日
読了日 : 2021年10月30日
本棚登録日 : 2021年10月30日

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