透明の棋士 (コーヒーと一冊)

  • ミシマ社 (2015年5月23日発売)
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感想 : 25

プロの将棋棋士たちへの取材とインタビューをもとにしたノンフィクションです。

扱われるのは1章がサラリーマンから棋士へ挑戦した瀬川晶司、年齢規定がせまる中でプロへの昇段を目指すアマチュア棋士、女流棋士、2章がAI将棋と戦った棋士たち、3章が羽生善治に挑む中村太一、4章が羽生善治と羽生についてのインタビューに答える棋士たち、5章が再び瀬川晶司についてです。大きくは5章に構成されたうえで、各章が数ページごとの短い節に分かれています。

ノンフィクション作品のなかでも淡々と調査を進めるなかで事実を浮き彫りにするといったスタイルではなく、取材者が尊敬する棋士たちへの思い入れを語る抒情的なタイプの作品で、各章のタイトルや文章の端々からも著者の熱量を伺うことができます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月23日
読了日 : 2020年7月23日
本棚登録日 : 2020年7月23日

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