真珠のドレスとちいさなココ―Slaaf Kindje Slaaf

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制作 : Dolf Verroen  中村 智子 
安寿さん 児童書   読み終わった 

マリーナは12歳の誕生日にママから白く美しい肌によく映える小さな真珠のネックレスをプレゼントされた。
パパは、誕生日パーティーの終盤黒人奴隷に大きなスープ鍋を持って来させテーブルの真ん中に置いた。鍋の中には小さくうずくまる1人の黒人の子供。
パパからのプレゼントは黒人奴隷のココだったのです––。

物語の舞台である南米北東部に位置するスリナムは
17世紀頃、英国人・蘭人が入植しタバコ栽培が行われていました。スリナムは両国の所有権争いの後にオランダが所有権を得ました。蘭人は黒人奴隷にでコーヒー、カカオ栽培をさせ利益を得ました。
1863年奴隷制度廃止、1873年完全に奴隷制度解放まで
黒人奴隷たちは劣悪な環境下で日夜働いていました。

『私はママを度々両手で抱きしめた。』P40
『エリザベートおば様が小さな鞭を下さった。ハンドバッグに入れるにはちょっと長すぎる。残念だわ。』P20
マリーナは少し大人びた雰囲気の女の子で、泣いているママを抱きしめ慰める心の優しい女の子です。
黒人奴隷であるココを手に入れたマリーナは、ココを鞭打つ事に何の疑問を持ちません。
母親や叔母達との会食の最中に黒人奴隷を痛めつけるといった会話を交わす事はごく普通の日常でした。

読後、表紙の女の子の瞳には黒人奴隷と思わしき人物が描かれています。肌の色が違う違うという理由で売買し
強制労働を強いた時代と所有者であった白人の言動や意識に思わずゾッとしました。

レビュー投稿日
2018年5月16日
読了日
2018年5月16日
本棚登録日
2018年5月16日
6
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